日銀総裁の円高「容認」発言

昨日はドルが84円を大きく割り込み、夜になって83円51銭まで下落しました。
この下げの要因の一つに白川日銀総裁の発言があるように思います。
「金融政策は為替や株価に直接対応して上げ下げするものではない」
というものです。

円高状態でのこの発言は、円高が進んでも日銀の介入はないという趣旨に受け取れます。

いつ円安に転じるかと恐る恐る円を買っていた投資家にとっては、この上なく安心感を与えたようです。
遠慮なく、円を買えるわけです。
そして、ストップロスを巻き込みながら円がどんどん上がるのを投資家は期待しています。

さて、この発言ですが、いつもながら何も判っていないのでは、という印象を受けました。
円高を加速させて何が嬉しいのでしょうか。
それこそ為替に対する日銀の介入です。
黙っている方が余程ましです。

もちろん円安を歓迎する人も多いとは思いますが、経済全体として行き過ぎた円高や良くないと思いますね。

政府日銀が何も手を打ちませんよと言う趣旨の発言はすべきでないのです。
政策はありませんと、言っているのと同じですからね。

重篤の患者さんを目の前にして、「薬に頼るのは良くない。自力で治しなさい」と言っているのと同じです。
ちょっとした風邪引きの患者に対しては薬を一杯投与するよりは、じっと体を休ませた方がいいですよとアドバイスする方が良いと思います。
ですから、今の経済に対する認識が違っているのかもしれません。
ひょっとして、企業が雇用を控えて利益を上げていることに対して、経済は厳しくないと考えているのかもしれません。
また、日本経済の底力はまだまだ強いから、この程度の円高は問題ないと考えているのかもしれません。
さて、一体どうなんでしょう。
ただ、言えるのは83円台に突入してしまったと言う事実と月足、日足ともに綺麗な円高トレンドを描いているという事実があることです。

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